結婚退職した後に転職すると給与が減る理由と、その対策

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結婚などで会社を退職する寿退社。一見幸せでポジティブな退職ですが、その後の動きを読み間違えると転職後の給料は下がるようです(内閣府の調査より)。その数字は平均で8.5%というから結構デカイですね。手取りで約25万円もらっていたと仮定して、10%で2万5000円。1.5%低くなっても2万円くらいは下がりますね。

つい数年前から「有効求人倍率」というやつは上がる一方。つまり人手不足になっているので、普通であれば給料が高くなるはずなんです。家の近くの牛丼屋さんや居酒屋さん、コンビニも「うわ、なにこの時給」と驚くような時給で募集している張り紙を見たことがありませんか。

そんな世の中になっているはずなのに、結婚退職者(暗黙の了解というやつで、日本では女性と解釈されるがこの話は女性が主人公)の次の転職先では給料が低くなってしまうようです。

結婚した後に給料が下がる理由

その1

結婚や出産で「正社員」を退職した後に就く割合が多いのは、「パートタイマー・アルバイト」だからです。別に、バイトが悪いわけでもなく、パートさんの社会的価値が低いわけでもないんですが、経営者たちの多くはこの人たちに大事な仕事を任せません。もちろん、バイトとして働く人たちもそれをわかっており、自分の大事な時間と労力を引き換えにお金をもらっているのです。

これはちょっと古い資料(厚生労働省より)になりますが、「勤め(パート・アルバイト)」急拡大しているのがよくわかります。

今から約15年くらい前は、退職前の給料と転職後の給料を比べても1%くらいの違いでしかありませんでしたが、ここ最近では同じような転職状況(結婚が理由で退職)で8.5%の下落、出産と育児理由でリタイヤした人が復帰した場合でも6.5%も落ちています。

逆に、15年前よりも最近の職場復帰人数は5~6万人も増えているのに、みんな復帰する時は正社員じゃなくてパートなんですと。この数字は計算する時の分母に当たるので、給料が少なくなってしまった結果を割り出すことに貢献しているのです。

その2

その1に連動することですが、ちょっと前までは女性が就く職業として「技術職」の割合が多かったが、時代の流れとともに価値観が分散されて「営業」「販売」「一般事務」などの職種に流れてしまい、結果的に「社会に再復帰するために必要な、仕事に対する自信が乏しいと感じてしまうために、パートなどの仕事に流れる」のかもと思ったのです。

これはあくまで僕だけの考えですが、もう少し簡単にまとめますと

★ちょっと前までは技術が必要な職種に就く人は多かった

★その職種とは、美容師、看護師、DTPオペレーター、ITエンジニアなど

★でも今は、職種がさらに多様化し「技術職」ではない仕事に就職する女性が増えた

★やがて結婚し、出産する

★お金が大量に必要になっても、時短勤務しにくい営業職などに復帰しにくい

★でも産休・育休などは世論の押し上げもあって取りやすくなった(休暇期間中の給料の話は、各企業それぞれ違うはず)

★技術職は、今までそれで食べてきた自信とプライドを保ちやすい

★技術職は、職場によっては完全復帰に必要なトレーニングの時間が与えられる

僕の担当美容師さんも産休で約8ヶ月休んで最近復帰しましたが、そのブランクを全然感じません。髪の状態をパッと見た時に瞬時にできる判断や、指先の微妙な感覚は、それこそ「一生モノの技術」というやつなのです。

給料低下防止対策はあるのか

これはやっぱり、専門スキルを身につけて生かせる仕事に就くこと、に尽きるでしょう。でも、社会人を何年も経験して結婚し、子どもを産んでからの美容学校に入学、というのはあまりにも現実的ではありません。

まだ人が全然足りていない業界で、自分の努力次第で活用できそうな職種。そしてすぐにはAIに食われないものを探して勉強することが最短の道であると思います。

例えば、ITエンジニア。最近は在宅勤務できるものもあるようです。さすが先進業界。AIに食われてしまいそうなイメージがありますが、「どのようなシステムを作るか」「どのようにしたらもっと使いやすくなるのか」などのアイデア出しの部分は人によって作られるものだと思いますので、僕は有望な職種だと思います。

看護師系も、いろんな職種を経験してから初めて勉強し転職する人が多いと聞きます。こちらは人が足りておらず、そして人の命に関わることも多い専門職なので、他の仕事に比べて収入も格段に高いです。そして世の中に広く貢献しているプライドを持てる仕事とも言えるでしょうね。

ちなみに、まだ社会人になっていない人(特に女性)にとっても、これまでに紹介してきた仕事に就くのは将来のある選択と言えます。もちろん大学に進学するのはとても素晴らしいことですが、「まだ何もやりたいことが決まってないから、とりあえず大学なの」と3~5流大学を目指すのは自分のお金でやったほうがいいです。

まだ大学の名前で就職戦線の結果が決まる世の中では、入学する段階で人生が見えているかもしれません。であれば、専門職に就ける学校でせっせと学んだほうが勝ち組になりやすいのです。