一昨日、東京でも気温が39度とか40度になったんですってね。この数字、埼玉県熊谷市や群馬県館林市などの内陸であればいつものことですが、東京都心までもが39度になってしまうなんて…。もうすでに2万人以上の熱中症患者が出ているということで、例年は寝るときに使わないエアコンを今年は愛用しています。
僕の他にも「寝るときにエアコンをつけるのは好きじゃない」という人はたくさんいると思います。そこで、まだまだ続く熱帯夜を上手に乗り切るための方法をお伝えします。
抵抗感はあるけど、エアコンはつけて寝よう
直射日光に当たっていなくても熱中症になるのはご存知の通りだと思いますが、寝ているだけでもヘタすりゃ熱中症にかかってしまいます。そこで、寝るときにセットしておきたい部屋のコンディションや寝る格好は以下の通りです。
1. 寝ている間はエアコンをつけっぱなしにする
2. その空気をサーキュレーターで循環させる
3. できれば半袖・長ズボンのパジャマで寝る
4.掛け布団は下半身を中心に掛ける
1番から「うへー」という声が聞こえてきそうです。僕も抵抗がありました。しかし、つけっぱなしにした方が良い理由がちゃんとありますので、後ほど説明します。
2番。「サーキュレーターなんて持ってないよー」わかりました。これはもちろん扇風機でも代用できます。エアコンで冷えた空気はエアコン付近にたまりがち。それを、まんべんなく部屋中に効率よく行き渡らせるためにサーキュレーターは活躍するのです。あ、持ってない人は別にわざわざ買わなくてもいいと思いますよ。僕も回さない日、あります。
3番。部屋を冷やしてから寝ることになるので、着るものはちゃんと着ましょうということ。4番にもありますが、足は暖かい方が良いらしいので薄手の長ズボンを推奨します。でも僕は短パンで寝ています。たぶん大丈夫! あ、暑いからといってハダカで寝るのはダメです。寝汗をかき、その汗で体が冷えてしまうからです。
4番目は、3番と似ているんですが足は冷やすなということです。でも靴下をはいてもダメです。寝ている間にかく汗は足の裏から逃すからです。足を冷やすのはダメだが、足の裏をふさぐのもダメ。注意しましょう。
エアコンをつけて寝たくない理由
これは僕も日々思っていたことですが、大きく2つあると思います。
1. エアコンをつけて寝て、起きた朝は体がだるい
2. 電気代がめちゃくちゃかかりそう…
まず1番目。体が冷えているせいか、体がだるく感じます。たぶんみなさんも同じだと思います。でもこれ、エアコンをつけずに寝苦しい熱帯夜を我慢して過ごした夜に比べれば、大量の消耗は少ないそうです。
しかもこの「だるさ」を解消するコツがあります。目が覚めたらすぐにガバっと起き上がるのではなく、ふとんの中で足の指を動かしたり軽いストレッチをするなど、少し体を動かしてください。結果的に自律神経を刺激することになり、だるさが軽くなります。
2番目の電気代も非常に気になることです。エアコンの電気代は機種によって変わりますが、だいたいこんな感じです。
10時間/約135円
外気温度/35度 室内温度/27度 定格消費電力/500w の場合
高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、熱中症になってツラい中病院にやっとこさたどり着き、治療費を払うことを考えると安い投資かもしれません。
実は僕の親父が、体がだるいと病院に行ったら熱中症と診断されて、3日間通院して点滴を受けたそうなんですが、3日も通勤するのはしんどいですよね。
エアコンの電気代を下げる方法
カメラにオートモードがあり、それを使うと勝手にキレイな写真を撮ってくれるように、エアコンにも自動運転というオートモードがあります。これもよくできていて、お部屋を低エネルギーで適切な温度にしてくれます。
ちなみに設定温度を1度上げると、電気代を約10%も減らせるそうな。
夜のエアコンをタイマーで切れるようにしちゃいけない理由
気温の寒暖差が大きい時ほど体調は悪くなることは皆さんご存知の通りと思います。つまり、寝ている途中でエアコンが切れるようにタイマーを設定するということは、自分で体調が悪くなる環境をせっせと作っていることになるのです。
寝ている間にエアコンを切ると自律神経が乱れてしまい、睡眠の質が落ちるだけでなく、体温、心拍数、血圧、呼吸、消化器官の機能も低下してしまうようです。なんだか聞くだけで具合が悪くなりそうです。
じゃあエアコンを正しく使って自律神経のバランスを整え、しっかり安眠してこの猛暑を乗り越えたいですよね。この暑さはまだまだ続くらしいですから。
安眠するために自律神経をなんとかする方法
熱帯夜における、寝ている時のエアコンの重要性については十分に理解できました。
さてそれでは、自律神経を整えてしっかり安眠し、体力を温存するためにできることはなんでしょうか。自律神経は、昼間に優位になり興奮と緊張に関係している交感神経と、夜に優位になるリラックスに関係する副交感神経が、それぞれちゃんと優位になるべき時間帯に優位になっていることで機能を発揮します。
ですが、機能を数値化すると我々40代は10代の半分以下になり、60代は10代の1/4以下になるそうです。老人ほど上手く寝られていないわけですね。
★夜の食事は、寝る3時間前までに済ませる
★お風呂は、寝る1時間前までに済ませる
★お風呂から上がったら、できるだけ何もしない
★エアコンは適度につけておく
夜は以上のようにして過ごすと安眠できるそうですよ。ちなみに、お風呂の温度は38〜40度のややぬるめで5分くらいの半身浴がベター。41度以上の熱っい風呂は交感神経が高まって興奮状態になるので、寝る前はダメです。
逆に水風呂はどうかというと、全身の毛穴が閉じて体から熱が逃げていかないため、これも交感神経が優位に働くということです。つまりNG。
お風呂のから上がったら、何もしないこと。でも現代人の僕たちは何かしらやってしまうので、せめて寝る前のスマホいじりには気をつけること。テレビをボーっと眺めているのはOKですが、スマホは交感神経が優位になるため良くない。
そして、エアコンで部屋を冷やしておくと、冷たい空気を吸うことで肺で血液が冷えるため結果的に副交感神経が優位になります。ちなみに暑いからといってキンキンに冷えた水や氷水を飲むのはダメ。体(とお腹)自体が冷えてしまいます。
ちょっと面倒な部分もありましたが、これを習慣化すればどんなに暑い夏も乗り越えられそうです。熱中症と夏バテを予防して頑張りましょう。
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