全席禁煙! 大英断したサイゼリアと他のファミレスたち

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日本中の「リーズナブルな食事ファン」のみなさまに朗報ですね。いや、長らく「遠くの席から漏れてくるニコチン臭に耐えながら食事をしなければならなかった人」への朗報です。

僕はタバコを吸わない人なので、はっきり言って煙は大の苦手。タバコを吸う人と一緒にいることは基本的にはしないようにしています(お互いの幸せのためです)。愛煙家の人には過酷な世の中なんでしょうが、世界はタバコを放棄する流れなんですよ。10年前に訪問したロンドンはすでにその動きでした。日本は本当にいろいろと遅すぎるのです。

英断を下したファミリーレストラン

まずはサイゼリアです。僕は東京出身なので、全国のどこにでもあるポピュラーなレストランだと思っていますが、間違っていたらごめんなさい(北海道の一部と、九州の一部、沖縄、四国にはありませんでした)。いまや、中国、香港、シンガポール、オーストラリアなどにも展開しているイタリアン・カジュアルレストランですが、ついに全店舗全面禁煙に踏み切りました。

今までは、ぜんぜん分かれていない分煙処置で、我慢しながら食事せざるを得なかったのですが、これからはそれを気にしなくていい。最高の気分です! まあ、完全に禁煙になるまでにはもう少し時間がかかるとのことなので、しばらくの辛抱ですね。

でも一つだけ心配なことがあります。

それは、今まで以上に店が混むということです。理由はあとで解説します。

他社の動きはどうなのか?

まずはマクドナルドが挙げられますね。今から3年さかのぼること2014年の夏に、一気に全面禁煙したことで話題になりました。マクドナルドのようなファストフード店はやっぱりファミリーで使いたいでしょうから自然の流れと思いますが、それでもアメリカ系の企業としては後発でした。

もう一つアメリカンなお店といえば、ケンタッキーフライドチキン 。公式サイトやコーポレートサイトに具体的な記載は見つかりませんでしたが、まずは直営店からスタートしてその後フランチャイズ店も徹底していくようですね。

ファミリーレストランでは、デニーズ(セブン&アイ・フードシステムズ)やロイヤルホストも全面禁煙の方向へ。ロイヤルホストは2013年の11月からすでにスタートしており、ブランド再構築の一環として位置付けられています。

全面禁煙化が進むと、なぜ店は混むと言えるのか

それは、「全面禁煙化した店舗が、売上を伸ばした」というエビデンスを産業医科大学が発表したことにあります。この研究チームは2009〜2012年に受動喫煙対策で改装した店舗に協力をもらって、全面禁煙店の141店と、分煙店(壁で仕切っただけの、煙が行き交う構造の店です)16店で調べたそうです。

結果、分煙店の売上はほとんど変わらなかったのに対し、全面禁煙店は改装後1年目に2%、2年目に3.4%と右肩上がりだったということに。同チームの見解としては、「タバコを吸わない人は喫煙者よりもよく食べるから」としていますが、僕は次のように考えました。

タバコを吸わない人は全体の80%と、圧倒的に多いから

その非喫煙者は「待ってました」とばかりに外食を楽しむから

子ども連れのファミリーも「待ってました」と外食するから

まあ、そもそもファミリーレストランというくらいですから、子ども連れのお客さんが喜ぶのは当たり前でしょうね。ちなみに上記の非喫煙者が約80%であるというのは、厚労省系列の団体である公益財団法人 健康・体力づくり事業財団のサイトに載っています。調査はもちろん厚生労働省がやっているものです。

ホカニモイイコトアルヨ!

それは、いろんな方が言っていますが、飲食店で働く人の流出が食い止められるかもしれないということ。美味しくて便利なレストランはたくさんあったほうがいいのに、そこで働きたいという人がいないのは喫煙店だから、ということもあります。従業員のいない店はやがて落ちぶれて閉店になってしまう。それでは運営会社も成長がダウンしてしまうことになります。

ファミリーレストランの運営会社が「未来への投資だ」というのは、時代の流れに沿う歓迎されるべきことだと僕は思っています。