日本の仕事はAIだけでなく外国の人にも手伝ってもらわんといけない

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最近よく「失業率大幅にダウン!」「有効求人倍率がアップ!!」などと景気の良さそうな見出しを、ニュースや新聞雑誌などで見かけるようになりましたが、これを裏返すと「働く人、足りてない… マジでいないよ~」ということになります。

昔からコンビニの店員さんで日本の名前ではない人が活躍しているのは知っていましたが、これが、建設や警備業界など「日本人が採りにくい」と言われている企業で外国人労働者を採用するケースが増えてきています。

有能な外国人が日本のお助けマン(男女)に
なることが、なかなかできない事情

しかし、そもそも日本は人不足をおぎなうための外国人労働者を受け入れていません。日本で働きたい海外の人が日本の企業で働くためにはいろんな条件をクリアする必要があるのです。それは以下のとおり。

身分に基づく在留資格
永住者や日本人の配偶者がこれにあたります

資格外活動
留学生のアルバイト(規定の下で働いてもいいのです)

技能実習
農業や漁業、建設、製造などの業界のスキルを
働きながら学ぶ人(年数上限あり)

専門的・技術的分野の在留資格
経営、教育、医療、IT技術など
特定の専門性を持つ人

特定活動
EPA(経済連携協定)に基づく
外国人看護師、介護福祉士の候補者

この中で一番増えているのは「専門的・技術的分野の在留資格」。前年に比べて20.1%も増加していますが、増えているといっても専門分野系なのでそんなに多くないでしょうね。むしろ、外国人労働者の受け入れはこの資格でしかまともにできないんじゃないかと思います(つまり、頭が良くて高所得者というイメージだということです)。

※数字はすべて厚生労働省の資料によるもの

外国人労働者の受け入れを、日本はなぜやらないのか

これから日本は働けなくなる人(ご高齢の人)が多くなるのに、なんで外国人の受け入れをしないの? ということになります。ですが、これに明確な答えはないので、友人が経営している会社の事例や僕の経験をネタに、僕の憶測を書いてみたいと思います。

★まずは、言葉の壁がある

★無用なトラブルを起こしたくない

★税金の納付義務はあるけど、確実に徴収したい

たぶんですが、これらのことが焦点なんじゃないかと思います。

僕たちが英語を覚えるのに苦労すると思いますが、日本語もまた世界の人にとっては苦労する言葉なんだそうです(なにせ、書き言葉だけでも3種類(ひらがな・カタカナ・漢字)もありますからねぇ)。

特に、技能実習で来日する人たちのほとんどは日本語をよくわかっていないケースが多く、「自国よりもいっぱい稼げるんだ!」という口コミだけでやってくることが多いそうです。だから、逃げてしまったり(無用なトラブル)して不法滞在になってしまうんだとか。

日本の企業で働いていて居住者としての実績も長い台湾人が友人の会社にいるのですが、就労ビザの更新でかなり手こずったと話していました。その人は友人の会社で営業かマーケをしていたと思うんですが、いわゆる「専門的・技術的分野の在留資格」というやつには当たらないでしょうね。

とにかく手続きが大変だった理由を役所が教えてくれるわけもないので、友人から聞いたことで推測しますが、「日本にとってメリットのない職業に就く人を、トラブルの火種として長く抱えこみたくない」ということなんでしょうか。

僕はこの台湾の人と会ったことがあるので、その人がちゃんと日本語を使うことができ、日本の商習慣を理解していることも知っています。でも、役所の人間からは「専門的・技術的分野の在留資格」だけがキラキラ人材で、他の人のことがあまり見えていないんでしょうね。

また、数年前に僕の英語の先生をしてくれたマンガ家の欧米人は、もう本国へ帰ってしまったようです。英語の先生で食いつないでいた経緯はありますが、晴れてマンガ家デビューし、テレビなどにも出演した彼こそ「専門的・技術的分野の在留資格」であるべきなのに、やはり就労ビザは難しいと嘆いていたのを思い出します。

今後の未来を生き抜くために
どんな職業を選べばいいのか

今、日本では「定年しても再雇用」や「高齢でも働ける人はどんどん働いてくれー」と行政が号令をかけています。つまり、外国人でつなぐくらいなら、なんとしてでも日本人でつないでやる! という考えが見えてきます。200年位前の鎖国文化です。

そして、新たなライバルとして有能な「AI」という仕事のできそうなヤツらも僕たちの仕事を奪おうとしています。ですが、日本の転職市場には矛盾しか感じません。

【こんな矛盾】

★みんな「求められている職業よりも、やりたい職業に向かって突き進む」
★でも、そのやりたい職業の大半がAIに奪われつつある「事務職」ばかり
★求められている職業(物流、建設、メーカー)は、給料安い・時間が不規則・休めないのいずれかに当てはまることが多い

「人が就職してこないよー」「足りないよー」と言っている業界は、何かしら敬遠される理由があり、なかなか修正できない。

そして、就職・転職したい人は、すぐにでもウェルカムな仕事があるのに、未来のない事務職とかに行きたがる(しかも競争倍率めっちゃ高い!)。

となりの芝生が青く見えるのは、いつの時代も同じことです。でも個々に「適性」というものがあり、みんなが隣の芝生に移れるわけではありません。外回りをしてお客さんと会い、マーケットについての情報交換をしながら契約を取ってくる仕事をしていた人は、1日8時間も同じイスに座ってパソコンとにらめっこする仕事に数日で飽きるでしょう。

しかも、給料の額面も違います。最初は「給料が少し減るくらいOK!」と思っていても、これまで築いてきた自分の生活レベルをかえることはなかなかできないのです。

「求められている仕事と自分の適性を、どのようにすればマッチさせられるか」を常に考えておくことが、未来を生き抜くために必要なことだと僕は思います。